興研オープンクリーンベンチKOACH
フィルターを通して清浄化した高性能一様流を対向させてぶつけた時、驚きの空間が生まれました。(特許出願中)
周りを囲うことなく清浄空間を形成します。 清浄空間が必要な場所に簡易に設置できて、さらに移動することもできます。
工事を必要とせず、開放空間に一定範囲の清浄空間を形成できるオープンクリーンベンチ「KOACH」は、 作業性と省エネを両立させることができる時代の申し子です。
工事を必要とせず、開放空間に一定範囲の清浄空間を形成できるオープンクリーンベンチ「KOACH」は、 作業性と省エネを両立させることができる時代の申し子です。
高性能一様流
オープンクリーンゾーンを形成する吹き出し気流
オープンクリーンゾーンを形成する吹き出し気流
オープンクリーンゾーンを形成する重要な要素は吹き出し気流にあります。 KOKENは、風速・風向きが安定していてバラツキがなく、さらに微風速かつ少ない風量でも拡散しにくいという 吹き出し気流をつくりだすことに成功しました。
この高性能一様流を採用することによって周りを囲わなくても クリーンゾーン形成が可能になったのです。
この高性能一様流を採用することによって周りを囲わなくても クリーンゾーン形成が可能になったのです。
オープンクリーンベンチ「KOACH」の
清浄空間の形成方法
清浄空間の形成方法
一般的なクリーンベンチは、エアフィルターでろ過した空気を送風し、 囲われた作業スペース内を陽圧状態に保つことで外気の流入を防ぎ、高い清浄度を維持する構造になっています。
それに対してオープンクリーンベンチ「KOACH」は囲いのない作業性の高い構造でありながら、 クリーンベンチと同等の高い清浄度を確保します。それを可能にしたのが、高性能一様流と対向型気流という2つの気流技術です。
オープンクリーンベンチ「KOACH」のプッシュフードからは、清浄化された高性能一様流が吹き出します。 しかし、高性能一様流であっても、周りが囲われていなければ吹き出し面から離れるにしたがって周囲の空気を誘引してしまい、 徐々に清浄領域が狭まります。(図1)
この問題を、対向させた2つのプッシュフードから吹き出す清浄化された高性能一様流を衝突させること(対向型気流)で解決したのが、 オープンクリーンベンチ「KOACH」です。対向型気流によって周囲の空気の誘引が抑制されるため、 吹き出し面から離れた位置でもゾーン内の清浄度の低下はほとんど見られません。(図2)
高性能一様流は微風速でありながら長い気流到達距離を得ることができます。 オープンクリーンベンチ「KOACH」がつくりだす対向型気流は、この高性能一様流を衝突させるからこそ形成されるのであり、 囲いがないにもかかわらず広い範囲の清浄空間を形成することができるのです。
それに対してオープンクリーンベンチ「KOACH」は囲いのない作業性の高い構造でありながら、 クリーンベンチと同等の高い清浄度を確保します。それを可能にしたのが、高性能一様流と対向型気流という2つの気流技術です。
オープンクリーンベンチ「KOACH」のプッシュフードからは、清浄化された高性能一様流が吹き出します。 しかし、高性能一様流であっても、周りが囲われていなければ吹き出し面から離れるにしたがって周囲の空気を誘引してしまい、 徐々に清浄領域が狭まります。(図1)
この問題を、対向させた2つのプッシュフードから吹き出す清浄化された高性能一様流を衝突させること(対向型気流)で解決したのが、 オープンクリーンベンチ「KOACH」です。対向型気流によって周囲の空気の誘引が抑制されるため、 吹き出し面から離れた位置でもゾーン内の清浄度の低下はほとんど見られません。(図2)
高性能一様流は微風速でありながら長い気流到達距離を得ることができます。 オープンクリーンベンチ「KOACH」がつくりだす対向型気流は、この高性能一様流を衝突させるからこそ形成されるのであり、 囲いがないにもかかわらず広い範囲の清浄空間を形成することができるのです。
興研オープンクリーンベンチ「KOACH」の気流シミュレーション
弊社のパラメータによるCFD解析を行い、「KOACH」の気流分布をシミュレーションしました。
その結果を下図に示します。気流の速度の速い順に、赤 → 黄 → 緑 → 青色で示されています。
その結果を下図に示します。気流の速度の速い順に、赤 → 黄 → 緑 → 青色で示されています。
“囲わない”オープンクリーンベンチのメリット
オープンクリーンテクノロジー により周りを囲う必要がなくなったことは、作業性に大きなメリットをもたらしました。
従来の囲っていたクリーンベンチにおける作業性とオープンクリーンベンチ「KOACH」における作業性を比較しました。
従来の囲っていたクリーンベンチにおける作業性とオープンクリーンベンチ「KOACH」における作業性を比較しました。
オープンクリーンベンチ「KOACH」の性能
オープンクリーンベンチ「KOACH」の清浄度に関する性能を以下に示します。
「KOACH」のプッシュフード間に作業テーブル、マネキンと気流障害物を配置し、清浄度測定を行いました。
「KOACH」のプッシュフード間に作業テーブル、マネキンと気流障害物を配置し、清浄度測定を行いました。
測定条件等 測定点
・対象粒子径:0.3μ,m ・測定点の数:9点
・室内平均粒子数:2.818×107個/m3 ・測定点の高さ:作業テーブル面+350mm
・測定点の数:9点
・測定点の高さ:作業テーブル面+350mm
測定点
| 清浄度
| 測定点
| 清浄度
| 測定点
| 清浄度
|
1
| 99.97%以上
| 4
| 99.97%以上
| 7
| 99.97%以上
|
2
| 99.97%以上
| 5
| 99.97%以上
| 8
| 99.97%以上
|
3
| 99.97%以上
| 6
| 99.97%以上
| 9
| 99.97%以上
|
エコロジー&エコノミー
オープンクリーンテクノロジーは、 性能の高さや作業性の良さだけでなく、省エネの面でも貢献できる技術です。 オープンクリーンベンチ「KOACH」は清浄空間の形成技術が高いだけでなく、 その導入により既存のクリーンルーム維持に費やしていた余分な消費電力をなくすことができ、 それによって温室効果ガス(CO2)排出量削減にも貢献できる装置です。
エコイノベーションへの挑戦
地球温暖化やオゾン層破壊など環境に関する諸問題が重要課題となり、 人々の地球環境問題への関心は高まっています。企業活動が環境に与える影響は大きく、 環境問題解決への積極的な取り組みが望まれています。
2009年、新内閣において2020年までに温室効果ガス排出量を 1990年比で25%削減するという中期目標が表明されました。 クリーンゾーンを必要最小限の範囲にすることができれば、それだけエネルギー消費を抑え、 温室効果ガス削減に貢献できます。
2009年、新内閣において2020年までに温室効果ガス排出量を 1990年比で25%削減するという中期目標が表明されました。 クリーンゾーンを必要最小限の範囲にすることができれば、それだけエネルギー消費を抑え、 温室効果ガス削減に貢献できます。
KOACH900-H
| KOACH645-H
| |
本体外形寸法
| W1003mm×D340mm×H1625mm
(吹出開口面:D250mm) | W748mm×D320mm×H1568mm
(吹出開口面:D250mm) |
吹出開口面寸法
| W900mm×H700mm
(吹出開口面下辺位置:床上738mm) | W645mm×H645mm
(吹出開口面下辺位置:床上738mm) |
重量
| 約236kg(約118kg×2台)
| 約202kg(約101kg×2台)
|
清浄空間
| 2000mm以内 (フード間距離)
| 1200mm以内 (フード間距離)
|
吹出し風速
| 約0.5m/s
| 約0.5m/s
|
フィルタ
| HEPA、中性能、プレフィルタ ※1
| HEPA、中性能、プレフィルタ ※1
|
清浄度
| ISOクラス5 (旧連邦規格209D クラス100) ※2
| ISOクラス5 (旧連邦規格209D クラス100)※2
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電源
| 単相100V 50Hz/60Hz
| 単相100V 50Hz/60Hz
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定格 消費電力
| 600~1100W (300~550W×2台) ※3
| 320~760W (160~380W×2台) ※3
|
※1 清浄度に合わせた変更が可能です。 ※2 HEPAフィルタ使用時の清浄度です。 ※3 フィルタ目詰まりを想定した最大値です。
・掲載した製品の色は、ディスプレイの特性等により、実際の色と異なる場合があります。
・製品の仕様及びデザイン等は改良のため、予告なく変更することがあります。
・掲載内容及び写真等の無断転載を禁止します。